「ちゃんこ」グループ FCオーナー ピストン坂下氏 #3【FCオーナーがメリット・デメリットを語るからこそ信憑性がある】

経営者インタビュー

(前回のあらすじ)

業界でも話題の激安デリヘル『ちゃんこ』をフランチャイジーとして3店舗経営される坂下氏、自店舗経営と並行して本部の開業の窓口、スーパーバイザー的な役割も担っているそう。後進の指導、育成に意欲を燃やしています。

前回の記事はこちら【とにかく稼げることがデリヘル経営の魅力】

 扱っている商品は人、つまり「ナマモノ」だから扱いは非常に難しい

―――現在、『ちゃんこ』グループ他店舗のアドバイザーとしても活躍をされていますが、『ちゃんこ』を始めとした風俗業界で働くにあたってのデメリットってなんでしょう

(坂下氏)皆さん最初、ここは覚悟して入ってこられるとは思うんですけど、どうしてもその、社会的には後ろ指をさされやすい業界というか、偏見もあれば社会的には認められにくいというか、一言で言えば、国からさえ言われていますけど、有害業務と言われているお仕事なので、そういった部分はデメリットとして受け入れてやるべきお仕事だとは思っています。

―――その上でもやるべき価値があるお仕事だと?

(坂下氏)もちろんです。単純にデリヘルまたは風俗業界っていう意味でいくと、どこまでいっても利益を出しやすいっていうところがメリットだと思っています。だから、風俗をやる上でのモチベーション、そこを持っていないと、やる気って出てこないと思うんですよ。つまり、利益を上げること、稼げるというところ。例えば、キャストの女の子達もいろんな事情を持って応募して来るので、もちろん稼ぎたくてやっているお仕事ではあるんですけど、やっぱり人と人の付き合いなので、この子の生活がちょっとでも良くなるといいなとか、それぐらいの気持ちっていうのは当然出てくるんです。ただ、とはいえ慈善事業ではないので、どこまでいってもやっぱ稼げる、しっかり稼げるということを見せていかないといけないと思いますね。

―――なるほど。実際のお店の運営や接客について、気をつけるべきことってありますか

(坂下氏)どうしても夜のお仕事というか、人の欲がからむお仕事なので、それこそたまにはお客さんに悩まされる場合もありますし、女の子に振り回されることもやっぱりあります。扱っている商品がやっぱりその「ナマモノ」というか人間っていう意味で「ナマモノ」なので、そういう扱いの難しさとかは、苦労すると思います。

―――キャストの女の子達も「ナマモノ」ですからね

(坂下氏)キャストさんに関して言うと、なんせ正直、ストレスがたまりやすいお仕事だと思うので、ストレスのケアをちゃんとしてあげたいなということは心がけています。あとは、女の子たちもこの業界に来るときの第1の目標、目的は稼ぐことだと思うので、そこも、稼ぎ方をしっかり教えてあげることですかね、やっぱそのあたりに関しては入店のときから気を遣うというか、思っているところですね。

―――流石です。スタッフさんにも気を遣っている?

(坂下氏)スタッフに関しても、例えばWebコンテンツを触ったりですとか、女の子の相手をしたりですとか、そういった業務を除けば、ただの事務仕事とも言えるわけですよね。ただ、あえてスタッフさんもこの業界に入ってくるっていうのは、基本的に稼ぎやすいとか、そういったモチベーションがあると思うんです。ですからスタッフさんに対してもこの業界だからこそできる稼ぎ方とか、そういった提案ができることが大事かな、というふうには思っています。

―――スタッフとして業務が一通りできるようになって、この人ならってなったときに、坂下さんのお店の「暖簾分け」のようなことは考えていらっしゃいますか

(坂下氏)そうですね。人を育てて、次のステップとしては、今あるお店を任せて誰か彼かが新しいお店を出すか、もしくは新しいお店を作ってそこを任せるか、やっぱそういうステップにオーナーとしては向かいたいです。言い方を変えたら、僕がスタッフさん入れるときは、やっぱそこを想定して入れたいですし、スタッフさんにも最初にそういう話をした上で来てもらいたいです。要はお店を任せられる人材になって、当然その上であなたも稼いでください、と。ステップというか、人材はそういう想定で採用していきたいですね。

スモールビジネスとして始められて、ここまで利益率の高い商売はない

―――これから『ちゃんこ』を始めたい、もしくは坂下さんが採用していきたい人材の方々へメッセージはありますか

風俗業は、収益を出しやすいっていう意味で言えば、間違いなく優秀なビジネスだと思っています。いろんな職種を見て、それこそ大企業で、例えば特許を持って商売やっているようなところだと風俗業界なんかよりもっともっと利益率がとんでもないお仕事とかいくらでもあると思うんですけれども、スモールビジネスとして始められて、ここまで利益率の高い商売って、他にないと思っています。『ちゃんこ』に関して言えば、未経験の方こそ成功しているというビジネスなので、収益を上げるビジネスを何かやりたいけれども、何をやったらいいかわからないとか、迷っている方、稼ぐことさえできればこういった業界への偏見がないとかいう方がいれば、ぜひ前向きに検討していただきたいと思います。

―――改めて、坂下さんの経営理念、これは大事にしていることってありますか

(坂下氏)どこまでいっても本当、基本に忠実に丁寧にやる、というところになるとは思います。でも、(フランチャイズオーナーの)渡辺君 ともよく喋るんですけど、風俗業界もいつまでもこの状況が続くとは、思っていないんです。いかに変化についていくか、または進化し続けるか、いかにやっていけるか、経営者として成長しているか。そういうところを考えてやっていかないといけないと思っています。稼ぎやすいお仕事ではあるんですけれど、ちゃんと危機感を持ってやっています。

―――では、最後に、これからの展望をお聞かせいただけますか

(坂下氏)フランチャイズ店のオーナーとして、結果は一応出させてもらっているので、本部じゃなくてオーナーが『ちゃんこ』のビジネスのメリット・デメリットを語れると信憑性もさらに高いと思うんです。そういったことで、開業の窓口、スーパーバイザー的な役割をやらせていただいて、『ちゃんこ』拡大のお手伝いをしたい。今『ちゃんこ』はドミナント的に出店をしていますが、いずれは出店できるエリアはなくなっていくと思うんです。そのときのことを想定して、経営リソースを最大限に活用すべく、一つのエリアで出店したらその場所で別ブランドの立ち上げ、運用展開のお手伝いもしたい。もしくは、僕がそういうブランドを作るかもしれない。そういったことをやっていけたらなと思います。

どこまでも熱く、爽やかに語って頂いた坂下氏、デリヘル経営の魅力を存分に感じさせて頂きました。今後の『ちゃんこ』グループの繁栄も益々期待できるのではないでしょうか。

ちゃんこグループ ピストン坂下氏(ちゃんこFC統括SV)

業界でも話題の激安店「ちゃんこ」のフランチャイズ店を東海地方で三店舗展開する坂下氏。ごく普通のサラリーマン生活に将来の不安を感じる中、友人の「ちゃんこ」での成功を目の当たりにし、一念発起。自らも「ちゃんこ」のフランチャイズに加盟する。コロナの影響をものともせず順調に業績を伸ばし、YouTubeチャンネル「ぽちゃ専門ちゃんこTV」責任者、本部スーパーバイザーとしても活躍。更なる店舗展開、後進の指導に意欲を燃やしている。

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