LOVERS-A 野村氏 #2【人材派遣業になったらアッという間に月収が…】

経営者インタビュー

(前回のあらすじ)
チャット業界でNo.1と評判の『LOVERS-A(ラバーズエー)』を率いる野村氏。17歳で上京し、歌舞伎町でカラオケ店の店員として呼び込みをしていたところ、人材派遣会社の社長に声をかけられたことが大きな転換期となる……。今回はチャット業界に参入した経緯を直撃してみました。

前回の記事はこちら【歌舞伎町の名物呼び込みでした!

人材派遣業になったらアッという間に月収が…

―――カラオケ店の呼び込みをしている時に、人材派遣会社の代表に声をかけられたことが大きな転換期になったと?

(野村氏)そうですね。自分がガムシャラにお客さんを案内しているところを見て「うちで働いてみないか?」って声をかけられまして。まぁ、カラオケの客引きと人材派遣は人と店を繋ぎ合わす点で同じですけど、似て非なるものでしたね。それでも18、19歳の頃で月に100万円以上を稼げるようになって……といっても、日々ひたすら仕事してただけでしたけど(笑)

―――でも、10代で月に100万円以上を稼ぐのは相当すごいことですよ!何か必勝法があったのでは?

(野村氏)必勝法というか、スタートした時点で自分には人材派遣としての知識が無かったので、他の稼いでいる先輩の方法を見て研究しただけです。そうすると、稼いでいる先輩ほど、いろいろな共通点があって……それは企業秘密ですけど、そこに気付いて実践しただけです。

―――企業秘密、ですか?

(野村氏)昔の事なので言ってもいいんですけど、一応企業秘密ってことで(笑)でも成功してる人を真似てやってればどんな仕事でも色んな事が見えてきますよ。

―――そこが分かったら稼げるようになったと?

(野村氏)はい。あとは人に対する気遣いですとか……それはどんな業種でも、人と接するということでは今も役立っています。

チャット業界参入は…最初はノリでした(笑)

―――そういったことは、野村さんの下で働けば身に付くということですね(笑)そこから『LOVERS-A』を立ち上げる経緯は?

(野村氏)まず、その人材派遣会社に5年ほどいたんですね。もちろん、生活も変わりました。若いうちに月に100万円以上稼いで、次第に「良い部屋に住みたいな」とか「高い腕時計が欲しいな」といった欲が形になって。そのうち、もっと可能性を広げたくなったんですよ。たとえば会社に属していると、その会社が提携しているお店にしか紹介できないじゃないですか?それがイヤだったというか…だったら、もっと自分の幅を広げたいというか。そうこうしているうちに歌舞伎町浄化作戦もあって、独立しました。それで2005 年頃だったと思うのですが、当時ライブチャットが出始めた時期だったのですが、ある人にライブチャットの仕組みを聞きまして、「これは面白いかも!」と興味を持ちました。

―――そこで立ち上げたのが『LOVERS-A』ということですか?

(野村氏)そうです。12年前のことになります。ちょうど、その時にやっていた会社の社員寮を解約しようと思っていたんですけど、解約をストップしまして。そこに内装工事をしてチャットを始めたのですが……いや~、最初は悲惨でしたね(笑)まぁ、「面白そうじゃん!」というノリで始めたものでしたからね。

―――チャットレディを募集するために要した月々の広告予算は?

(野村氏)たしか月に30万円ほどだったと思うのですが、それで最初は月に5人しか面接に来なかったという……(苦笑)

―――それは費用対効果としてキツイですね……。

(野村氏)とにかく、最初は女性が少なくて2,3人出勤してればいいほうで……という状況の出勤率でした。そんなところに面接に来たら女性は不安になりますよね?「ここで稼げるのか?」と思ってしまうでしょう。だから、自分がやったのは女性用の靴を10足ほど買ってきたんです。

―――靴を、ですか?

(野村氏)はい。それで靴を玄関に並べて「うちはたくさんの女の子が働いてますよ!」って見せかける作戦です(笑)まぁ、事務所が静か過ぎるのでバレていたとは思いますけど(爆笑)

―――(笑)それはスゴイですね~。『LOVERS-A』を立ち上げて良かったことはありますか?

(野村氏)無いです!(笑)いや、だって最初の1年半は大赤字でしたから。周囲からバカにされまくりでしたよ。過去にある程度の名があったのもあり、色んな業者の人に「野村のやつ、何をしてるんだ?」みたいに陰で言われていましたし。何度も「すぐに潰れるよ」と言われましたし。それで、これはいかんな~って。

『LOVERS-A』立ち上げ当初は、思った以上に成果が出ずに困ったという野村氏。そこから、どのように逆転したのでしょうか?次回は野村氏の発想や、企業理念についてお話を伺う予定です。

↓続きの記事はこちら↓

LOVERS-A 野村氏 #3【貫けば認めてもらえるんだ!】

『LOVERS-A(ラバーズエー)』 野村氏

17歳で上京。カラオケ店の呼び込みや人材派遣業を経て、2008年に『LOVERS-A(ラバーズエー)』を立ち上げてチャット業界に参入。今や業界屈指の大手として注目を集めている。

『LOVERS-A(ラバーズエー)』
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