(前回のあらすじ)
現在、都内で最も注目を集めている高級デリヘル『青山レーベルフワリー』。こちらを運営する上杉氏は、業界入り前は多種多様な会社・店舗を運営してこられた方です。そんな彼が、なぜ高級店にこだわったのか?
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当時、私には業界の常識が無かったのです
―――前回は、上杉さんのこれまでの経歴を伺いました。そしてデリヘルを開業するにあたって、軌道に乗るまで時間がかかるとわかっていながらも、それでも高級店を展開しようと思った理由は?
(上杉氏)大衆店やミドル店だと、またスタッフを雇わないといけないと感じました。それだとこれからの自分のスタイルに合わない。高級店はひとりでも回せるという情報を得ていました。そして営業時間のコントロールも、高級店なら可能と思ったのです。そして何より男性会員はハイクラス、女性キャストは全国の男性目線で一線級の素人を集めたかったのです。しかしこのような理想はありましたが、当時、私には業界の感覚がなく…果たしてうまくいくのだろうかと考えていました。実際、素人店はあまるほどあると言われてましたし(笑)
―――たしかに当時も、大衆店から高級店に至るまで素人コンセプト店は飽和状態でしたね。
(上杉氏)はい。何かぶち抜くようなパンチのあるコンセプトのほうがいいのではないかというご意見も頂戴しましたが、「やりたいようにやる」の気持ちが強かったです。これが元々私が業界人であれば、考えは違っていたかもしれません。無知だったから突き進めていけた気もします。そして無謀な戦いの幕が上がります(笑)何せ女性キャスト0名からのスタートですからね。
―――99%失敗しそうなスタートですね。
(上杉氏)はい(笑)フロント業務は初めて。面接も初めて。ほとんどが初めてづくし。まあ、普通に考えればお金をドブに捨てる所業ですね。でもやってみました。まずは女性集めですね。よく聞いていたのが立ち上げの際、集客と求人のバランスが合わずつぶれるパターンです。だったら最初から「女性は待機なし!」と大胆に考えました。それで「売上が上がるか!」というツッコミがどこからか聞こえてきそうでしたが…
―――おもいきりましたね。
(上杉氏)正直、試行錯誤でした。でも悔いを残さないためにもオールインの気概で取り組んでいきました。もう資金が尽きても、借金してでも意地でも立ち上げてやるという気持ちでしたね。だから、あまりクヨクヨせず売上ゼロの日々でも夜はネオン街に出てましたよ(笑)
―――でも実際問題、待機なしでどうやって売上を上げたのですか?
(上杉氏)当たり前ですが、最初は電話の当日依頼がほとんどで、その際お客様と色々相談して調整することで別日で予約を取ろうと画策しました。結果、撃沈です。初月、2ヵ月目、3ヵ月と、ほとんどのコールは「当日このあとすぐ」のご希望ばかり。3ヵ月連続売上ゼロでしたね。
―――3ヵ月連続売上ゼロですか!?ハードですね。
(上杉氏)はい。ただどこかで噛み合っていくと考えてました。それはコール数が想定通りだったからです。そして求人の反響も毎月増えていきました。そして4ヵ月目で初派遣をゲットします。
素人、清楚、知的、初心、仕事感ゼロ、そして好奇心旺盛
―――在籍女性は、どのようなタイプが多いですか?
(上杉氏)なぜかインテリジェンスな女性が集まります。面接に来る女性たちは当店のことを「ちゃんとしている印象」だと言います。業界未経験の女性が多いですね。当店がはじめての面接か2店舗目というケースも多いです。
――――本当の素人が集まっているのですね。
(上杉氏)そうですね。彼女たちはすごく調べて来ている印象があります。ホームページのテキストなども良く読んで「ここなら!」という思いで来るそうです。
―――SNS戦略は?
(上杉氏)初期に少しだけやってみましたが、すぐにやめてしまいました。今後、サポートスタッフが見つかれば検討する予定です。
―――SNSを使ってないんですね!?それは驚きです。
(上杉氏)現状、バランスよく採用できてますので急務ではないと考えてます。応募数は費用対効果的に見ても高いと思います。ただ女性にとっても当店でフィットするか否かが大事なので、お店の一方的な面接ではなくどちらかと言うと打ち合わせ的な面接を行ってます。
今までお会いしてきた経営者の方たちとは視点が異なる点が多く、興味深い話ばかりです。次回はさらに上杉氏独自の運営論に迫っていきたいと思います。どうぞお楽しみに!
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青山レーベル フワリー 上杉氏
業界未経験の女性を中心としたキャストによる、妥協の無い高級デリヘルとして、ユーザーの間で評判の『青山レーベル フワリー』を運営。いくつかの店の業務を一人で行う敏腕運営者として注目を集めている上杉氏。今後もある意味で業界の常識を覆し、新たな業界の風景を作り続けていくことだろう。
【青山レーベル フワリー】
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