「ちゃんこ」グループ FCオーナー ピストン坂下氏 #2【とにかく稼げることがデリヘル経営の魅力】

経営者インタビュー

(前回のあらすじ)
業界でも話題の激安デリヘル『ちゃんこ』をフランチャイジーとして3店舗経営される坂下氏は、ごく普通のサラリーマンからデリヘル経営者へと転身。未経験から始めたデリヘル経営者のお仕事は、どのようなものなのでしょうか。

前回の記事はこちら【未経験のまま、デリヘル店経営へ】

デリヘル経営は「稼げること」が最大のメリット

―――未経験から始めたデリヘル経営ですが、やっていて良かったことは、何ですか

(坂下氏)それはもう、単純にやっぱり稼げることですね、そこが一番のメリットかとは思っています。事業として単純に稼ぎやすい、収益が出しやすいというところ。あと、これは『ちゃんこ』ならではの良いところなんですけど(「ちゃんこ」フランチャイズオーナーの)渡辺君が、経営者としてのマインドを身につけられるよう、その成長を促してくれるっていうところですかね。

―――良いところしか見当たらないくらいの勢いで話されていますが、あえて大変だったことを挙げると?

(坂下氏)人材育成はやっぱりちょっと大変ですね。この仕事に限ったことじゃないと思うんですけど、やっぱり人材を見つけてきて、特殊な業界というか特殊な仕事でもあったりするので、その中で、スタッフさんであったりですとか、例えば自分の後を継げるような店長さんを育てたりですとか、やっぱり苦労していますね。

人材育成の基本は「自分の後を任せられる店長を育てたい」

―――人材育成の部分は、皆さんおっしゃいますね

(坂下氏)どの業界もそうなのかもしれないですけど、風俗業界でも同じだと思います。特に『ちゃんこ』で言うと、基本的にお店自体はワンオペで回っちゃうので、例えば人材を育成しようとか、人材を入れようっていうステップに来たときには、基本的に自分の後を任せられる店長を育てたいというか、そういった目線で、つまり例えば二、三人で一つの店を回すとかじゃなくて、全く自分と同じことができるような人間を据えたい、みたいな発想になりやすかったりするんです。

―――坂下さんがそうであったように、ですね

(坂下氏)そうです、そうです。そうするとやっぱりそれなりのモチベーションですとか、そこを維持させるのはこちらの役目なんですけれど、モチベーションを維持しつつ、高いクオリティでお仕事ができないとお店が回っていかないのは事実なので、そういった人間を見つけて育てるっていうのは、やっぱり結構、難しいところではあります。

―――ワンオペで出来てしまうこと自体は、凄い事ですよね

(坂下氏)そうですね、ワンオペでできるぐらいのボリュームに、不思議とこの(大衆店・ぽっちゃり店)ジャンルは落ち着くみたいなので、逆に1人では追い付けないレベルの業務ボリュームになるようであれば、それこそ、そのときは人を増やしましょうですとか、そういうことを積極的に検討するといいのかなっていう感じですね。

―――でも『ちゃんこ』では、そうなっていないですよね

(坂下氏)『ちゃんこ』がこれだけ広がっている理由の一つに、ワンオペでやりやすいっていうのは、間違いなくあると思っていて、例えば、それこそスタンダード店とかやろうと思うとドライバーさんも常に確保しなきゃいけないとか、スタッフさんも自分以外にも1人2人必要とかっていうふうになってくると、毎月のランニングコストもかかってきます。収入ももちろん大きいかもしれないんですけれども、人を入れてとか、いろいろやっていたりすると、人材育成にかかるコストとか、もろもろランニングコストもがかかってくると思う。『ちゃんこ』は、それが必要ないので、健康であれば、自分の体一つできてしまう

―――坂下さんが『ちゃんこ』でデリヘル経営を始めた理由が垣間見えた気がします

(坂下氏)普通のお店が丸々一店舗、自分の体一つとあとは極めて少ない資金で始められるので、それがすごい大きな魅力だとは思いますね。

―――ワンオペでやっている場合って、皆さん例えば定休日とかってどうされているんですか

(坂下氏)実はちょっと定休日を設けるお店さんっていうのが、ここ二、三年ぐらいでチョロチョロ出始めてきていまして、それまでは、やっぱり皆さん少しでも多く稼ぎたくて定休日を設けないお店さんが多かったんですね。ですけど、定休日を設けるお店さんが少しずつ増えているのもですね、定休日を設けるスタンスに切り替えたお店さんがでてきて、実際、そこまで売り上げが下がらなかったんですね。

―――定休日を設けても売り上げに変動がなかったのは凄いことですね

(坂下氏)(キャストの)女の子もお客さんも「そのお店だから」ってことで、要は「掴んでいる」っていうことだとは、思います。私自身は、休みなく営業をしていて定休日を設けないと体力的につらいっていうお店さんが出てきたときに、ある程度お店がちゃんと成長してからやった方がいいという考えを持っていました。しかし、今、自分は一オーナーでありながら他のお店さんをサポートする仕事をしているんですが、そこで、そのお店に定休日を設けると同時に、売り上げを向上させるサポートをして、三、四ヶ月ぐらいで売上が1.5倍までちゃんと伸ばせたんです。つまり、定休日を週一日取っていても、売り上げを伸ばせるっていう実例も出てきたので、それをもって定休日を作るお店さんていうのは出始めてきています。

フランチャイジーとして3店舗を経営しながら本部の開業の窓口、スーパーバイザー的な役割も担っている坂下氏、様々な助言や支援を……というお話は次回で伺います。

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「ちゃんこ」グループ FCオーナー ピストン坂下氏 #3【FCオーナーがメリット・デメリットを語るからこそ信憑性がある】

ちゃんこグループ ピストン坂下氏(ちゃんこFC統括SV)

業界でも話題の激安店「ちゃんこ」のフランチャイズ店を東海地方で三店舗展開する坂下氏。ごく普通のサラリーマン生活に将来の不安を感じる中、友人の「ちゃんこ」での成功を目の当たりにし、一念発起。自らも「ちゃんこ」のフランチャイズに加盟する。コロナの影響をものともせず順調に業績を伸ばし、YouTubeチャンネル「ぽちゃ専門ちゃんこTV」責任者、本部スーパーバイザーとしても活躍。更なる店舗展開、後進の指導に意欲を燃やしている。

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