コロナで急増したライブチャット需要。今後の見通しは?

風俗経営基礎知識

新型コロナウィルスが世界で流行した際、日本も緊急事態宣言で外出ができなくなり、不要不急の外出も制限されるなど、様々な事に制限がかかりました。

そんな中テレワークやオンラインでの需要が急激に高まり、オンラインキャバクラのようなノリでライブチャットに気付く男性ユーザーも女性ユーザーも増え、そこに目を付ける経営者も増加。

「男性ユーザー」「働く女性」「経営する店舗」が不得手なライブチャット業界に参入し、全体が一気に底上げされました。

ただ世の中が正常に戻った際に今まで良かった反動か、コロナ前より全体的にライブチャット業界が落ち込んでる印象です。

今回はそんなライブチャット業界の中身と今後の見通しについてお話しします。

 

コロナで急増したライブチャットの需要

冒頭からお話ししている、コロナ渦で盛り上がりを見せたライブチャット。

非接触のコロナで、風俗業界は大ダメージを受けました。

そんな中、風俗店でキャストをしていた女性や、キャバ嬢、OLまでもが稼げなくなり、ライブチャット配信に流れるということが起きたわけです。

その手軽さも相まって配信する側も利用する側にも大きな需要が有り、今こんなにも浸透しています。

アダルトだけではなく、コロナをきっかけにほとんどの人がライブ配信の視聴をするようになったのですが、大変な時期でしたからこれは必然と言えるでしょう。

 

ライブチャットとは

では、ライブチャットとは実際どのようなものなのか。

冒頭でも触れましたがコロナの影響でその需要の多さからライブチャットの利用だけではなく、ライブチャット配信の運営をしようと考えた人も少なくありません。

想像はつくと思いますが、その中身について説明しましょう。

ライブチャットとは

ライブチャットとはインターネットを介しての交流、直接対人での接客は無く、カメラとマイク、スマホやパソコンを使ってチャットをするサービスの事。

ライブ配信と同じですね。

チャットですからお客さんとの会話、コミュニケーションが多いものになります。

形態としては主に2種類。

「アダルト有」か「アダルト無」です。

アダルト無「ノンアダルト」

ノンアダルトのチャットだとそのままの意味で、脱いだりするようなエロ行為はありません。

ただ、少しだけ谷間を見せるなどの行為はあるようです。

配信者も投げ銭の為ですので多少の要望は聞いてくれるので、そういった利用客からの要望は多くなっています。

基本的には普通の会話をするだけのチャットです。

アダルト有「アダルトチャット」

お客さんの要望に応じて服を脱いだり、セクシーなポーズを見せたり、交渉次第では自慰行為を見せてくれたりするものがアダルトチャットと言います。

ただし、いくらアダルトチャットという枠だからといっても性器を映すのは違法行為です。

露出してしまうと公然わいせつ罪となって6ヵ月以下の懲役、または30万円以下の罰金が課せられることになります。

そして録画や販売、流出行為等も禁止です。

ライブチャットの給料

ライブチャットの給料は完全出来高制がほとんどです。

待機時間やメールのやりとりで報酬が出る所もあります。

チャットにてお客さんと交流した時間(分単位)や、チップ、投げ銭などで報酬が決まります。

中には高額な給料を稼いでいる女性もいるようですが、最初から高額な報酬が得られるというものではありません。

ライブチャットのメリット

ライブチャットをするメリットは

  • 非接触
  • スマホかパソコンがあればどこでも出来る
  • 通勤いらず
  • 会わないから身バレしにくい
  • 簡単に始められる
  • 初心者でも始めやすい
  • 働き方が自由
  • 頑張れば高収入を得られる可能性がある

ライブチャットのデメリット

風俗店で働くと、給料が決まっていますよね。

これは配信者側のデメリットになりますが「1回仕事をしたらいくらもらえるのか」ということがお店に所属すると最初から分かっているので「1ヵ月にこれくらい働けばいくら稼げる」という見通しを立てやすいです。

またお店に所属しているので、女性自身が自分で集客するというよりはお店側が新人キャストでも仕事ができるようにお客さんをアテンドしてくれるので、いくら待っても仕事が来ない、お客さんが来ない。という事はありませんのでそのあたりも安心です。

ですが、ライブチャットはお客さんが来てくれるかは未知数。

自分で自分をどう売るのか。

自己プロデュース力も必要となってきたり、どんな配信が受けるのかなどのリサーチも必須でしょう。

なので、始めた当初はほとんど稼げないという人が多いです。

経営側もそのあたりを把握し、アドバイスをするなどの必要性があります。

2023年現在のライブチャット需要

コロナ渦でライブチャットの需要は増大しましたが、コロナが収束した現在。

果たしてその需要は2023年現在もあるのか。

ライブチャット業界はとてつもない速度で発展しました。

似たようなもので「メールレディ」や「ライバー」などもあったりと、サービスの幅が広がっています。

チャットレディのメリットでもお話しした通り、この仕事は現代における働き方の変化に順応した仕事だと言えるでしょう。

風俗店で働くよりも始めやすさ、働きやすさが高いです。

そして社会のネット環境の普及とサブスクリプションの定着。

浸透力はすさまじかったものの、対面ができるようになった今その需要は以前のようにとはいかず、低下しています。

ライブチャット業界 今後の見通し

大きく拡大したライブチャット業界、今後どうなっていくのか。

繰り返しますが現代の働き方として在宅ワークやリモート、時間を自由に設定できるなど、そういったことを踏まえれば今後も働く側のニーズは高いはずです。

コロナが明けてもリモートやネット界隈の定着と進化は止まりません。

むしろ進んでいく一方です。

しかし、ライブチャットの利用者ニーズはどうなのか。

今年度、新型コロナの落ち着きに伴いマスク着用ルールも緩和されるなどして消費者マインドが上向き、アフターコロナの動きが加速しています。

また、旅行やイベント関連などの対人を要する業界は徐々に景気も上向いており、ゆるやかではあるが回復へと向かっています。

それも踏まえるとやはりライブチャット業界は一時期の盛り上がりは見られず、低迷していると言わざるを得ません。

フランチャイズ展開をしているグループも多く見られます。

比較的、低い金額で起業でき、従業員を雇わなくてもある程度は1人で運営できる為に人件費などがかからず、コストを抑えられて、時間の融通の利く仕事。

確かにそうなのですが、アフターコロナと対人接客の緩和を鑑み、リスティングの単価も下がって、キャバクラ等も盛り上がってる中でライブチャットがまた勢いを取り戻すには、何か今までと違った施策を打たないと難しいと思われます。

まとめ

今もライブチャット業界に参入しようと考える経営者の方は多いです。コロナが落ち着いたと言っても、コロナで悪化した経営を立て直すには時間がかかります。新たに稼げる業種に踏み込むのも1つの手。絶対に良い、絶対に良くない。ということはありませんが、よくリサーチし、戦略を練ることをおすすめします。このフーコムブログでも何度かライブチャット業界について書いてきました。興味のある方は参考までに過去の記事も合わせてお読みください。

コロナ禍で高まるライブチャットの需要について (zenkoku-fu.com)

【コロナ禍、アフターコロナにおけるライブチャット業界の行方】 (zenkoku-fu.com)