無店舗型営業であるデリヘルの拠点事務所へは、デリヘル利用者が来店することはありません。そのため、拠点事務所の立地に関しては、それほど考慮する必要はないと思われがちです。しかし、拠点事務所を人の往来の多い繁華街に構えるか、それとも人の往来が少なく居住者の多い、家賃の安い郊外に構えるかでは大きな違いが生じます。その判断基準となる双方のメリットとデメリットを紹介します。
それぞれの特徴を比較する
一見して、人の往来が多く集客が容易に思える繁華街に拠点事務所を構えた方が営業面に関して利点が多いように思われます。しかし、繁華街にはそれだけデリヘルの出店舗数が多く、ライバルになる店舗も多く存在します。その裏を読み、ライバルが少なく家賃の安い郊外に拠点を構えた場合には、出店舗数の絶対数は減りますが、顧客となるべきパイの絶対数もそれに比例して少なくなります。営業面については、一長一短あると言えるでしょう。また、キャストの募集についても同じことが言えそうですが、募集のための広告宣伝費は繁華街でも郊外でも変わらないため、キャスト候補とも言うべき街を往来する女性の絶対数を考えれば、(ライバル店が多くても)繁華街の方に利があるかもしれません。一方、集客のための広告宣伝費については、繁華街に拠点を構えればライバル店も多く、他店より少しでも頻繁に少しでも大きく様々なメディアへお店の情報を露出させなければなりません。郊外に拠点を構えた場合より経費が掛かるでしょう。
メリットとデメリットとは
繁華街に拠点を構えた場合のメリットデメリットをまとめると
・キャストが集まりやすい
・利用者となるべきパイの絶対数が多い
・広告宣伝費は費用対効果が低い
・家賃が高い
・ライバル店が多い
郊外に拠点を構えた場合のメリットデメリットをまとめると
・キャストが集まりにくい
・利用者となるべきパイの絶対数が少ない
・広告宣伝費は費用対効果が高い
・家賃が安い
・ライバル店が少ない
上記に挙げたメリットとデメリットの中で最も重視すべきは、「利用者となるべきパイの絶対数」です。例えば、郊外に拠点事務所を構えるお店がお店のコンセプトを「SM」や「M性感」などの「拘りの強い」ものに設定した場合、「利用者となるべきパイの絶対数」がそもそも少ないため、損益分岐点を超えることは不可能でしょう。郊外に拠点事務所を構える場合には、万人受けしそうなコンセプトを設定した上で、お店のキャストの外見レベルや価格設定によって他店との差別化を図っていくべきでしょう。反対に、繁華街に拠点を構える場合には「利用者となるべきパイの絶対数」は多いものの、ライバル店も数多く存在するため、万人受けするコンセプトでは完全に埋もれてしまいます。キャストの外見レベルや価格設定だけでなく、思い切った拘りの強いお店のコンセプトを設定することで、他店との差別化を図ることも必要でしょう。
まとめ
今回は、繁華街に拠点事務所を構える場合と郊外に拠点事務所を構える場合のメリットとデメリットをお伝えしました。当記事を参考に、それぞれの特性を理解し、デリヘル開業の準備を整えましょう。