人妻楼グループ Y氏#2【地方都市でウケる要因の一つ…それは〇〇発!?】

経営者インタビュー

(前回のあらすじ)
『人妻楼』グループを経営しているY氏。たまたま始めたキャバクラ店員のバイトから始まり、アミューズメントレストランを経営し大盛況になるも1年ほどで撤退。一時期は年収が全盛期の約50分の1ほどにまでなったY氏の浮上のキッカケとなったのはデリヘルでした。今回は『人妻楼』グループ誕生のキッカケに迫ります。

前回の記事はこちら【「この中で一番金が無い奴は誰だ?」と聞かれて…】

地方都市でウケる要因の一つ…それは〇〇発!?

―――『人妻楼』グループの立ち上げの前に、いくつかの風俗店に携わったYさんですが、最初に共同でデリヘルを始める時にレンタルDVD店で人妻系の作品が多いことに気付かれました。そして、もう一つ気付かれた“あること”とは、何なのでしょうか?

(Y氏)いわゆる“地方都市あるある”(笑)なのですが、あらゆるジャンルの文化において、キラーフレーズがあるんです。それは、『東京発』という言葉で、すぐに飛びつくことに気付きまして。前回でお話ししましたアミューズメントレストランも「東京で流行っているから」ということも繁盛した理由の一つです。もちろん地域性や県民性がありますけど、当時、僕がいたエリアでは『東京発』という言葉が、かなりの威力を持っていたんですね。だから、共同で始めた人と話し合って東京発の人妻デリヘルのフランチャイズになったんです。

―――なるほど! その結果、多くの人が飛びついたと?

(Y氏)そうですね。それはお客様もそうですし、働くキャストさんもそうでした。共同でデリヘルを始めた時、もう一人の運営者がセクキャバを営業していて、最初はそこからキャストさんをスライドさせていたんです。それで営業を始めると、月に20人の女性の入店がありまして。東京発のブランド力を発揮したのかなと。今から14,5年前の話ですけど。

―――ちなみに、Yさん自身、それまでに風俗というものに対してのイメージは?

(Y氏)それが、利用したこともありませんでしたし、まったく知りませんでした(笑)。実は、最初に風俗店を始める時に風俗のジャンルも知らなければ、そのジャンルのプレイ内容も知らなかったほどです。それで、風俗で遊んだことのある友人に「何をするのか?」と聞いたほどですから(笑)。聞いて、「え! そんなことをするの?」って驚いたほどです。

地域性を活かして運営をすれば勢いに乗れる!

―――風俗業界を知らないで風俗の世界に入ることで不安はありませんでしたか?

(Y氏)ありませんでした、無我夢中で。というよりも、何も考えてませんよね。勢いだけでした。それでも何とかなるもんです(笑)

―――それは勇気づけられる言葉ですね。その共同経営のデリヘルから現在、経営されている『人妻楼』グループを立ち上げるようになった経緯は?

(Y氏)共同で運営できないと思ったのは、まぁ……意見の相違というか、人間関係の悪化ですよね。過ぎたことですから振り返りませんけど。当時共同経営で3店舗やっていたお店のうち、2店舗を僕が引き継ぎました。同時に、風俗の仕事ってある意味でルーティンだと思って、自分でやるのであれば外部の風を入れてみようと決めました。それで、あるコンサルタントの方にコンタクトを取りまして。いろいろとお話をしているうちに「自社でやってみれば?」というアドバイスをいただき、自社ブランドである『人妻楼』グループを作ったんです。約10年前です。

―――Yさんが最初に進出された地方エリアの当時の風俗業界の状況というのは?

(Y氏)なんとなく、暗黙の了解的に価格協定のようなものががありました。そこに僕が激安店を掲げて価格破壊をしてしまったんです(笑)。でも、それでドカ~ンと当たりましたからね。まぁ、そこでいろいろと起きましたけど、それでも自分を貫いて。

―――かなり苦労されたのでは?

(Y氏)いや、とくに無いですよ。価格のおかげもあって、『人妻楼』はオープン当初から、けっこうな勢いがあったと思います。初月から黒字だったし……。ただ、引き継いだ前身のお店からブランドを『人妻楼』に変える時は不安はありましたよ。既存のお客様が付いてきてくださるかどうか……という。ただ、それも杞憂に終わりました。まったく影響も無く『人妻楼』を出発させられました。

―――切り替える時に、たとえば公式サイトでアナウンスをしてスムーズに移行したとか、そのような感じですか?

(Y氏)そうですね。ただ、狭いエリアですから、すぐに話は回りました。これも地方都市ならではのことでしょうね。ただ、同じ県内でも市民性というか、微妙に違ってくるものはあります。全国どこでもそうだと思いますけど、田舎過ぎると身バレ率が高くなるので地元で働きたくないという女性が多くなります。だから苦労という点では、キャスト募集が難しいところがあります。だからといって、いろいろな地方を転々としているキャストさんは売れないし……。その程度ですかね、経営していて難しいと思うのは。

このようにして『人妻楼』グループをスタートさせたY氏。次回は昨年、ついに東京に進出した件について。そして、グループのこれからと業界を目指す方へのアドバイスを語っていただきます。

↓続きの記事はこちら↓

人妻楼グループ Y氏#3【引き継いだ名店への目標は全盛期を超えること!】

人妻楼グループ Y氏

今の姿からは想像がつかない位破天荒だった19歳で夜の世界に飛びこみ、自らお店を立ち上げるも失敗。その経験を元に戦略を練り、今の人妻楼グループとなる1店舗目を立ち上げる。FC展開もされていて、新規エリアで開業する店舗もネームバリューと、細かなフォローアップにより、集客・求人も安定して供給ができるため、着実に規模を拡大している。
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