先日、後輩の社員からこのような質問を受けました。「開業したてのデリバリーヘルスなら、1日10本のオーダーがあれば御の字と聞いたことがあるのですが、1日に10本のオーダーをさばく仕事とは、それほど大変なのでしょうか?」お客さまから電話を受け、キャストを指定の場所に派遣し、終了後、お金の精算をする。これだけなら簡単にできそうですが、そういう訳にはいきません。では、その他、具体的にどのような業務が必要とされるのでしょうか。また、ワンオペでデリヘル経営はできるのか?今回は実際の業務内容をご紹介します。
デリヘルの実際の業務はどのようなものか?
デリバリーヘルスの実際の業務を挙げていきます。
電話による連絡業務全般
配車の管理
キャストの送迎
お金の精算
お店のホームページ・広告サイトの更新
キャストのケア、面接、講習、出勤管理
ざっとこんなところでしょうか?電話による連絡業務でいえば、お客様からの受信、キャストへの通知、ドライバーの手配、キャストからのインコール、アウトコール、終了の報告…1つのオーダーで少なくとも6回以上のやり取りが必要となります。オーダーが10本であれば、単純計算で60回の電話のやり取りが発生します。その他、オーダーに至らない問い合わせの通話などを合わせれば、相当数の通話をこなさないといけません。そしてキャストを送り終え、再び迎えるまでの空き時間にお店のホームページ・広告サイトの更新とチェック。その合間にもキャストのケアをしたり愚痴を聞いたり。やるべきことはたくさんあります。仕事量に合わせてスタッフを増やせば、人件費だけでなくスタッフを管理するための手間と時間がかかります。1日10本のオーダーであれば、1人~2人のスタッフで行うべきでしょう。
最も手間のかかる業務とは?
デリバリーヘルス経営者の方々の多くが、最も手間がかかる仕事としてキャスト管理を挙げています。キャストに応募してくるような女の子たちは、一癖も二癖もある子ばかりです。こちらが手間と愛情をかけてケアをしても、翌日に何の連絡もなくいなくなることなど日常茶飯事です。そんなキャストたちの機嫌を取って出勤を増やし、在籍数を増やしていくのは想像以上に大変です。大半の方は、このキャスト管理が嫌でこの仕事から離れていきます。やらなければならないお店のホームページや広告サイトの更新を後回しにしてキャストのケアを行った結果、オーダーの電話が鳴らずにお茶を引かせてしまう。翌日には当のキャストは出勤してこない。また次の日、出勤するように説得する。このようなイタチごっこを繰り返しながら、少しずつキャストの出勤数と在籍数を増やしていかなければならないのです。
仕事量を減らしワンオペで運営する手段
デリバリーヘルスの業務が軌道に乗るまでは、経営者1人で業務を回さなければならず、業務負担を減らすことが必要になります。例えば、開業後しばらくはデリバリーヘルスを謳いながらも、キャストの派遣先を拠点事務所周辺のホテルに限定するのもよい手法だと思います。車での送迎時間とドライバーの人件費・維持費を削り、キャストの移動も電車でお願いをする。終電と共に営業を終了するのも手段としてあり得ます。「ホテルまでの道のりで不倫気分を味わう」などと謳い、拠点事務所の最寄り駅で「駅前待ち合わせ」を行っているお店は、ドライバーの経費削減を見事に実現した好例といえるでしょう。このように、お店のコンセプトと絡め上手に経費を削減したいものです。
まとめ
たった1本のオーダーを完結させるにも、お客さまからの電話を受け女の子に繋ぐだけではなく、やらなければいけない業務が数多くあります。その他にも、お店の集客やキャスト応募者を増やすためのサイト更新、キャストの面接・管理などなど。開業してしばらくは、なるべく早く損益分岐を迎えるため、これらを1人~2人で回さなければなりません。少人数で人件費を抑え、無駄を省いて黒字幅を大きくしていかねばならないのです。