今年に入って2か月が経過しようとしていますが、風俗店が摘発を受けるニュースが多く聞かれるようになっています。元々業態の違法性が疑われるソープランドやピンサロだけでなく、法令を遵守さえすれば摘発リスクの低いデリバリーヘルスも摘発の対象になっているようです。なぜでしょうか。
デリバリーヘルスが摘発を受ける理由
デリバリーヘルスが警察からの摘発を受ける理由の多くは「売春行為」あるいは「売春あっせん行為」です。「売春」とは金銭を受け取って性交渉を行う事。つまりデリバリーヘルス店で性交渉、いわゆる「本番行為」が行われれば、摘発されます。法令順守を心掛けている店であっても、サービス中のホテル室内はスタッフの目が届かない利用客と在籍キャストだけの密室です。
その密室内で利用客からの「料金以上を支払うから」という誘惑、あるいは在籍キャストからの「料金以上を支払ってくれれば」という申し出によって性交渉が行われれば「売春行為」とみなされ摘発の対象となります。誰が持ち掛けたか、店側が関知していたかは摘発を逃れる理由にはなりません。
自ら「本番行為」を誘っておきながら行為後に「レイプされた」等と訴える美人局同然の行為を行う悪質な在籍キャストも存在するようです。この場合は警察の摘発対象となるだけでなく、店の風評被害にも繋がります。
「本番行為」を行わせないために
①在籍キャストの入店時に必ず「誓約書」を交わす
在籍キャストの採用の際「いかなる理由があっても本番行為は行わない」という旨の誓約書を必ず交しましょう。
②事務所内(待機所内)に「本番禁止」の張り紙をする
単純に思えますが、全員の目に触れる場所に掲げることで「この店は『本番行為』に対して煩い」と思わせる事が出来れば、抑止力になります。
③「本番行為」の疑いのある在籍キャストは退店させる
SNSや店内の噂話などで「本番行為」の疑いのある在籍キャストが居れば、知り合いに指名をして貰って確かめる等し、事実が確認できれば退店を促しましょう。
摘発後の罪状の違い
それでも「本番行為」は行われ警察に摘発されることはあり得ます。ただし、上記3点がきちんと行われていれば、警察側の印象は「店側は本番行為の禁止を謳っていたが、在籍キャストがその意に反して本番行為を行った」となります。
摘発自体を逃れられはしませんが、営業停止期間などに良い影響があると思います。その一方、店側が「本番行為」を強要していた、或いは黙認していたとみなされれば「管理売春行為」であり、廃業を覚悟すべきでしょう。店を守るためにも上記3点は徹底しましょう。
まとめ
本番行為は絶対にNGです。ただ隠れて行ってしまうキャストは残念ながら一定数います。もしそのようなキャストが在籍しても本番行為をさせない店づくりが必要ですし、もし本番行為が明るみになってもお店には責任の内容にしないといけません