常に正直に！お客様に「ＮＯ！」を言えるか否か？

―――一概に言えることではないと思いますが、格安店、大衆店、高級店がある中で、高級店を運営していくことのメリットは？

（Ｙ氏）メリット……私自身、この『Ｌ』が初めてで。しかも引き継ぐ形だったので……。まぁ、単価の高さでしょうか。同じ時間帯でも利幅も上がりますし。

―――逆にデメリットというか、ハードルの高さもあると思います。たとえば、キャストさんの求人で、やはり高級店ゆえの敷居の高さがネックになって、格安店よりも集めにくいのではないでしょうか。

（Ｙ氏）その点は……けっこう、うちのお店って紹介で入ってくる女性が多いんです。キャストさんが自分の友達を連れてきたり……というケースです。やはり、レベルの高い女性は友人もレベルが高かったりするんです（ニッコリ）

―――そうなんですね。先ほど、キャストさんへ気を使うことは密なコミュニケーションだとおっしゃってましたが、お客様に対して心掛けていることは？

（Ｙ氏）やはり、正直であること！この一点です。いわゆるパネマジを使わずにするのはもちろんこと、それまでの傾向を鑑みて好みのタイプを紹介できない日は「今日はお止めになったほうがいいですよ」と言いますし。

―――下衆な話になりますが、その日の売り上げで「あとどうしても一本……」という時もあると思います。

（Ｙ氏）だけど、それをやったら次が無くなるじゃないですか？お客様も安くはない単価で遊びますから、許してくれませんよ。そこは高級デリヘルの宿命でもありますよね。「また次回に……」と言えるか否か、ですよね。

―――なるほど、その点も高級店ならではの潔さですね。

この業界はもっと横のつながりがあっていいと思う

―――ところで、高級デリヘルゆえにさまざまな遊ばれ方をするお客様もいらっしゃると思います。

（Ｙ氏）そうですね。プレイの前に６時間のデートコースを付けたり、キャストさんに飲めや歌えやの宴会を開いてくれたりするお客様はいます。そのようなお客様の多くがプレイそのものではなく、女性と一緒の時間を楽しみたいという方が多いように思えます。

―――このような高級店を経営されていくうえでの理念はありますか？

（Ｙ氏）いかにスタッフの教育・管理をするかです。現実として大きなお金が動く分、いろいろなトラブルも起こり得るので…それを未然に防ぐという意味で、ですけどね。

―――今後の展望はありますか？

（Ｙ氏）今、12月に向けていろいろな仕掛けをしていますので、そこで一気に売り上げを伸ばしたいと思っています。その仕掛けは……明らかになるまで言えないんですけどね（笑）

―――これから開業しようと思う方へのアドバイスはありますか？

（Ｙ氏）イチから始めるのであれば、最初はどこかのお店と組んだほうがいいんじゃないですかね？キャストさんの共有ですとか、そういう提携システムを作らないと、生き残るのは難しいかも。どこかとタッグを組むということですかね。もちろん、どこかと組むというのはトラブルも生じる可能性はありますけど、そういうトラブルはお金のこととキャストさんを取った取らないの問題ですから、その点さえクリアにすれば可能性は大きいですよ。

―――この業界、閉鎖的なものがあって、あまり横と横のつながりが無いのが現状です。

（Ｙ氏）だからこそ、そこに可能性もあると思いますよ。たとえば、キャストさんにとって、どこから仕事が入っても内容的には同じじゃないですか？より稼ぎたかったら……答えは出ると思います。今、実はそのために動いていますから。これから参入しようと思っている人で、『Ｌ』を利用したい人がいれば相談に乗りますし、話は聞きます。それで業界が発展すればいいですからね！ただし、大変な業界ですから覚悟して臨んでほしいですね！