風俗業で独立開業を目指す方にとって、最も現実的な選択肢は「デリヘル(無店舗型性風俗特殊営業)」です。本記事では、風営法の規制から、独立の具体的なやり方、必要資金、初期費用の使い道、さらには収益の目安までを丁寧に解説します。
この記事の目次
店舗型はほぼ新規出店不可。無店舗型=デリヘルが有力な理由
2016年の風営法改正によって、ソープランドや箱ヘルなどの「店舗型風俗」は新規出店のハードルが極端に高くなりました。
その理由は、営業できる区域が「特定地域」に厳しく制限されており、住宅地や学校・病院が近隣にあるエリアでは営業許可が下りないためです。
このような背景から、風俗業での開業を目指す場合、**新規参入の現実的な選択肢は「無店舗型=デリヘル」**ということになります。
デリヘルなら新規参入しやすい!そのメリットとは?
デリヘルは無店舗型営業に分類され、物理的な店舗を必要としないため、以下のような多くのメリットがあります:
- 風営法の立地規制の対象外(※無店舗型性風俗特殊営業の届け出は必要)
- 24時間営業が可能
- 物件取得・内装費がかからず初期費用を大幅に抑えられる
- レンタルオフィスや自宅を事務所として活用できる
つまり、少ない資金で、短期間に事業を立ち上げることが可能というわけです。

デリヘル独立開業のやり方と流れ
では、実際にデリヘルで独立開業するにはどうしたらいいのでしょうか?必要な手順は以下の通りです:
① コンセプトを決める
まずは自分の店が「どんなプレイ内容で」「どんな女性を採用して」「どんなお客様をターゲットにするのか」を明確にしましょう。コンセプトが固まれば、広告戦略や料金設定もブレにくくなります。
② 事務所を用意する(※風俗承諾物件を選ぶことが絶対条件)
デリヘルを営業するには、公安委員会に「無店舗型性風俗特殊営業」の届け出を出す必要があります。そのために最低限必要なのが、届け出可能な物件(事務所)です。
事務所といっても、豪華なものは必要ありません。都内ならワンルームの賃貸マンションでも問題なく、月額7〜10万円程度の物件で十分です。ただし以下のことに注意する必要があります。
デリヘル営業の届け出を出すには、必ず拠点となる事務所が必要です。ここで重要なのが、「風俗営業が可能な物件=風俗承諾物件」であること。
一般的な賃貸マンションやオフィスの多くは、契約書に「風俗営業不可」などの条項が含まれており、届け出が却下されたり、最悪の場合は強制退去になるリスクがあります。
そのため、契約前に必ず管理会社やオーナーから「風俗営業で使用可能である旨の承諾書(または使用目的の明記)」を取得しておく必要があります。
この風俗承諾書は、風俗営業の届出時に警察署へ提出する添付書類として求められます。
最近では、風俗業向けに物件を仲介してくれる不動産業者も存在しており、「風俗承諾物件専門」などで検索すればヒットします。
相場としては、一般の物件よりやや割高ですが、営業リスクを回避する意味でも最初から風俗承諾物件を選ぶことが必須です。
③ 風俗営業の届け出をする
所轄の警察署へ「無店舗型性風俗特殊営業開始届出書」を提出します。
審査には通常10日〜14日ほどかかります。あらかじめ必要な書類を揃えておきましょう。
※法人で営業する場合は、会社設立と定款の記載内容に注意が必要です。
④ 女性キャストの募集・面接
開業後すぐに営業できるように、女性の採用活動は早めに始めておくことが重要です。SNSや求人サイト、知人の紹介など複数のルートを活用します。
⑤ 集客・広告を開始
店舗型と違い、デリヘルは広告が命です。風俗専門の求人・集客サイトや、LINE・X(旧Twitter)などのSNSを使って告知していきましょう。
必要資金と初期費用の使い道
では、デリヘル開業にどれくらいの資金が必要なのでしょうか?目安として、最低ラインは100万〜150万円程度と言われています。
内訳は以下のようになります:
項目 | 金額(目安) | 備考 |
事務所の敷金・礼金 | 20〜40万円 | ワンルーム想定 |
設備費 | 5〜10万円 | PC・スマホ・無線ルーターなど最低限 |
届出書類・手数料 | 2〜5万円 | 行政書士へ依頼する場合 |
広告費(初期3ヶ月分) | 30〜50万円 | 集客サイト・求人サイト |
雑費・交通費 | 5〜10万円 | キャスト面接・写真撮影等 |

気になる月収・収益の目安
開業後に黒字化できるかどうかは、**「どれだけ女性を集められるか」と「どれだけ集客できるか」**にかかっています。
目安として、以下のような収益モデルが考えられます:
- 1日5本の予約 × 平均単価15,000円 × 30日 = 月商 225万円
- キャストに50%バックの場合、利益は 約110万円
- 経費(家賃・広告・交通費など)を差し引いた 月間純利益は70万円前後
軌道に乗れば、月商300万〜500万円も狙える現実的なビジネスモデルです。
1人で運営する場合は人件費もかからないため、手元に残る利益も大きくなります。
まとめ|独立したいなら、まずは「現実的に始められること」から
風俗での独立開業を目指すなら、まずは風営法を正しく理解することが前提です。そのうえで、場所の規制が緩く、初期費用が抑えられ、広告戦略で勝負できるデリヘルは、非常に合理的な選択肢です。
もちろん、成功には「集客力」と「女の子の確保」が重要になりますが、それらを乗り越えれば、少人数・少資金で始められて、高収益を目指せるビジネスでもあります。
「いつか自分の店を持ちたい」と思った瞬間から、すでに一歩は始まっています。
あとは現実的な手順と、具体的な行動を積み上げるだけです。