月に1,200万円を売り上げるスーパーバイトでした
―――この業界の方にお話を伺っていて、ここまで業界入り前の話が長い方も珍しいです（笑）
（Ｋ氏）もしかしたら記録的に長くなるので急ぎますね（笑）で、自分は音楽も好きだったんですよ。そこで楽器屋さんの店員、これもアルバイトとして入店します。そのお店の給料が歩合制でして…個人でどれだけ顧客をつけて、どれだけ売り上げを伸ばすかという世界で。それでボク、自分で言うのもなんですけど、口が上手いんですよ（笑）
―――（笑）
（Ｋ氏）それで、かなり売り上げを記録しまして。多い時で月に1,200万円の売り上げがあって。
―――え？一人でですか？スゴイですね。
（Ｋ氏）楽器屋で売っているものって、安いものは…たとえばギターのピックは100円程度からありますけど、ギターそのものが何十万円のものも多いし、中には100万円を超えるものもあります。それである時に、仲の良くなった常連のお客様がいて。その方がとにかく買ってくださるんです。ボクが担当していたフロア以外の商品も、ボクに案内させて買ってくださって。案内したスタッフの売り上げになるものですから、それでかなり点数を稼いだのですが……。
―――太客じゃないですか（笑）でも、それだけ売り上げを出すと、また正社員の話が来るのでは？
（Ｋ氏）お察しの通りです。正社員にならないかと話が来て。楽器屋さんの正社員になるのって、かなり倍率が高くて大変だったんです。だから……と思ったのですが、同時にさっき話した常連客……太客さんからもお誘いを受けるんです、「今度、ヘルスを始めるから手伝ってくれないか？」って。結局、この話に乗ってしまうのですが……。
―――それが15年前のことですか？
（Ｋ氏）そうです。だけどボク、当時ヘルスって何か分からなかったんです。それで、「ヘルスってなんですか？」って聞いたら、「マッサージをするんだ」って説明されて。あ、マッサージで健康になれるからヘルスって名前なのかと……（笑）それほど、この業界のことを知りませんでした。それで、「そのマッサージって、いくらするんですか？」って聞いたら、「だいたい1時間で２万円位かな」って言われて。当然、え？マッサージってそんなに高いの？整骨院でやってもらえばもっと安いじゃん！本気でそう思いました。
―――（笑）そこまで分からない世界なのに飛び込んだと？
（Ｋ氏）若かったというのもあるんですけど、新しいチャレンジをしたくなったんですよ。それで、その人についていく形での業界入りで。でも、最初の数日間は、本当に業務内容を知らなくて。マッサージって指圧マッサージみたいなものか？それなのに料金が高いと思って、聞いてみたら、「あ、そういうことをする店なんだ！」と（笑）。それほど興味の無い世界だったんですよね。
いつもポジティブで明るい……Ｋさんにお会いしていつも思うことです。１５年前の楽器屋さんでの出会いがＫさんの運命を変えることになりますが、業界入りしてからは、どんな感じだったのでしょうか？その話は次回に！
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