【第47回フーコムセミナー ちゃんこグループのFC展開手法について#2】「ちゃんこ」2022年の展望とFC化の課題について

フーコムセミナー

2021年12月21日に第47回フーコムセミナーを開催しました。1話では挫折を味わい、まさにドン底まで落ちてからいかにして復活したか。また、竹村氏との出会いや様々な紆余曲折を経て今に至るまでのお話をして頂きました。2話では100店舗を超えたFCの今後の展開や課題についてお話しいただきます。

前回の記事はこちら【ちゃんこグループのFC展開手法について】

「ちゃんこ」の今後とFC化の流れについて

今年の目標としてはちゃんこを全国47都道府県、150店にしたいと考えてます。あとは今ちょっと寝かせているんですが、ちゃんことは違うジャンルの他ブランドのFC展開もしたいなと思っています。

FC化をやった場合の流れについて、僕が最初にやっていたことが0次募集だったということをFCプロデューサー竹村さんに教えて頂きました。0次募集というのは、お友達とか仲の良い、意思の疎通ができる方に何店かやって貰って、情報をすべて返してもらう。

課題・失敗をマニュアル化して解決し、さらに多くの元部下とか地元の友達や同級生にと、近い間柄の人にやってもらう。そうしてマニュアルを作りさらにブラッシュアップを掛ける。その上で契約書とFCページを作って、エリアの細かい部分もその後設定する。

それが出来てから本格的に一次募集を始めて、お金を取る事を始める。それがある程度増えていくと、次は拡散になるので、YouTube戦略だったり本を書いたりって流れになります。0次募集が最初すごく大変なんですが、ここを乗り越えると上手くいきます。

大事なのは人材の確保

次に大事なのが、有能な人材の確保ですね。僕は同窓会に参加しまして、結果同窓会に参加した7名が脱サラして「ちゃんこ」に加盟してくれたので、そこは大きかったです。地元の先輩・後輩に声をかけて焼肉・キャバクラをご馳走するから人を紹介してくれ、みたいな種まきを結構徹底しました。「ちゃんこグループ」内における「FC店」と「のれん分け店」の違いですが、FC店はオーナーさん自らの自己資金で開業するのがFC店。のれん分け店は開業資金の無い方がFC店で修業しながら勤務態度を見て、合格後、オーナーの投資で店を出して貰う。お金が無いけど「ちゃんこ」をやりたいという方になるべく早くお店を持たせることによってダレずに、責任感を持たせることができる。

あとは、意識の高いキャストの内勤化ですね。キャストをどんどんスタッフにしていく。内勤スタッフは男性じゃないとダメだという固定概念をなくすのが重要。キャスト1人で長時間勤務は難しいので、キャスト2人でお店を回させる、キャストの旦那さんや彼氏と一緒に店を回す等、色々な方法を試すのが大切。ダメだったら戻せばいいだけ!そういうのをどんどん積極的に失敗を恐れずにやっていくといいです。ちなみに男性から女性に店長が変わり売り上げが伸びたケースも多々です。また地方に行くと職場の数が少ないので、集まりやすいですね。

極論ですがチップを配る。コンビニとかファミレスとかちょっと行ったときに、チップを渡すんですね。そうすると、店員さんたちが驚くんです。あの人何をやっているんだろうと思うから話しかけてくる。羽振りがいい知り合いがいたら何で稼いでいるか当然気になりますよね。「実はこういうのしているんだよ、経営に興味ない?」というとうまくいきます。コンビニ・ファミレスは何気に業務が多いので有能な人材が多いんですよ。キャバ嬢にお小遣い=ボトルを入れて、経営に興味がある人を紹介してって言うと紹介してくれるので結構使えます。(当然ですが空気を読んでナチュラルに行ってください(笑)ぶっきらぼうだと逆効果です。)
これらはあくまで一例ですが、大切なのは求人サイトに広告を載せてただ待つだけではなく、どうしたら興味を持ってくれるかを考え、行動することです。

 

100店舗を超えこれからもさらなる展開を考えてるちゃんこグループ。今までのデリヘルのFCと違い、一般業界からの脱サラ組でも開業者の成功率も高く、まさに「デリヘル開業で一発逆転」を体現してるグループと言えます。風俗業界未経験の方でご興味のある方は是非参考にしてみてください。

ちゃんこFCグループ代表・渡辺氏 

プロフィール

全国に100店舗を展開するぽっちゃり系デリヘル「ちゃんこ」創業者・FCグループ代表。2005年に新橋で「普通の来店型ホテルヘルス」を開業後、紆余曲折を経て「ちゃんこ」を開店し、「仲良い友達がお金持ちになれれば楽しいな」から「ちゃんこ」のFC展開を始める。通常のFCと異なり「自分がお客様の立場だったらどんなお店が理想か?」を各店の責任者に思索してもらい、その店舗独自のサービス・システムを創り上げることを推奨している。

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