(前回のあらすじ)
都内屈指のデリヘルとして名高い『E+(イープラス)』。その大宮店の運営をとりまとめているのが32歳の西尾氏です。セクキャバ業界で若くしてトップを極めた西尾氏がデリヘル業界で感じたこととは?
セクキャバとデリヘルの違いに戸惑うばかり
―――前回、セクキャバ業界からデリヘル業界へ転身したのはオーナーさんの意向ということでした。
(西尾氏)そうですね。たまたま、動くことができるのが自分しかいなかったんですよ、グループ内で。ボク自身はセクキャバの次は「キャバクラをやりたい」と上の者に伝えていたのですが、それが「デリヘルで……」と。正直、最初はイヤだな~って思いましたよ。自分が利用したこともない世界ですし。
―――それが1年半前位とのことですが、現在の『E+(イープラス)大宮店』以前にもフランチャイズで何店舗か運営されていますよね?
(西尾氏)そうですね。最初のお店は会社同士で仲の良いお店が閉めるということになって。それで弊社の上の者が買い取るということになったのだと思います。それが大宮のお店で自分も大宮に移って。
―――やはり、セクキャバとデリヘルではかなり違いましたか?
(西尾氏)もちろん、全然、違いますよ。そもそも業種というか、サービス内容が違いますし、それに伴って働く女性の考え方も違いますし、最初は戸惑うばかりでした。
元々いたスタッフからの反発にも…
―――その他、どのような点で苦労されましたか?
(西尾氏)まず、事務所を変えようと思ったんですよ。簡単にいえば清潔に保つというか。働きやすい環境にするということですね。それは、自分がセクキャバで店長をしていた時からの習慣だったのですが……。ただ、以前のスタッフをそのまま採用していたので、そういう変化に対して「なんだよ!」って思う者もいたと思います。あとはセクキャバ時代と同じ感覚で注意をしていたら辞めちゃったりして……。水商売の感覚で風俗運営はできないのかな~、みたいな。
―――それこそサービス内容も異なりますし、もともとあったお店を引き継ぐということも難しいかもしれません。
(西尾氏)そうですね。たとえば売り上げが少ない時に売れない理由は自分たちのせいじゃなくて、何かのせいにする。こうなっているのは自分たちのせいではなくて何かのせいにする……という環境でした。言い訳に満ちていたという感じで。そこを正したりすると反発されて辞めていったり……ただ、それで良い方向に変わったのも事実です。反発があったとしても、お金さえ残せば上の者も何も言いませんし、何も言わせません。
―――西尾さんの年齢的に、元からいた従業員の方はおそらく年上の方だったと思います。
(西尾氏)もちろん、そうですね。ですから、そのようなスタッフには敬語で話しています。それはボクのほうが立場が偉い云々ではなく、人生の先輩として敬意を表さないといけないので。そこも心掛けている点です。
キャストさんによるサービス産業でも似ているようで非なるもの……それがセクキャバ業界と風俗業界なのかもしれません。今回は西尾さんにそのようなことを教わりました。次回は経営のポリシーやこれから業界を目指す方へのアドバイスを語っていただきます。
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※プロフィール
株式会社NSO 西尾氏
北海道出身。株式会社NSO代表取締役。22歳で夜の世界へ。新橋のセクキャバで入店2年で店長に。1年前よりE+(イープラス)大宮店を運営。そのまっすぐな性格で業界から注目を集める若き経営者でもある。
『E+大宮店』
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