一連のコロナ禍に際し、風俗業界は経費の削減を迫られました。必要経費の中でも人件費、事務所費用、備品費など様々ありますが、真っ先に削られたのが広告費でした。広告費は人件費などと違い決断さえできれば容易に削減が可能ですが、削減すれば世間への露出が減ってしまい、集客とキャストの募集に多大な影響を与えてしまいます。今回は、経費のかからない広告手法についてお話します。
コロナ禍による広告出稿の変化
コロナ禍によって全ての広告出稿を取り止める例もあったくらい、どこのお店も大幅に広告費を削減しました。それでも固定客(お店の会員など)は広告を見なくても来店するので、広告費削減の影響はすぐには現れません。
しかし、この状況がしばらく続けば、固定客以外がお店を選ぶときの選択肢には入らなくなり、新規ユーザーの獲得やキャストの在籍確保も全く出来なくなります。そうなれば、元に戻すのは至難の技でしょう。
費用のかからない広告方法とは
SNSや動画配信などの方法が挙げられます。動画やコメントなどで利用者と直にやり取り出来るライブ感は、従来の広告手法では得られないものであり、手間はかかりますが経費も掛かりません。しかし、アダルト業界の特性上、動画配信についてはコンプライアンスの遵守などによる制限が多く、主要な動画配信サイトの利用は難しくなっています。
そのような状況下で、最も風俗業界と相性が良いのはツイッターかもしれません。ブログや掲示板と違い、キャストが各々リアルタイムで更新ができ、返信やリツイートによって利用客と直接やりとりができます。出勤状況や空き時間もフォロワーに対してリアルタイムでお知らせすることも可能です。
キャストにそれぞれ個人アカウントを開設させ、積極的にフォロワーを集めるよう促すべきでしょう。ツイッターの広告利用についての注意点は、ツイッターのアカウント主(キャスト)とフォロワー(利用客)との関係に、お店が介在できないことです。
フォロワー(利用客)はアカウント主(キャスト)のファンでありお店のファンでは無いため、キャストが退店してしまえば利用客も離れていくでしょう。お店の公式アカウントを作成し、キャストによるツイートへの積極的な反応や、フォロワー限定のお得なサービスを行うなど、あくまでアカウント主が「当店のキャスト」であることをアピールすることが必要でしょう。
まとめ
コロナ禍を経て、これまで細かな費用対効果を考えていなかった広告費用も必要最小限に抑える必要があります。それによって減少した露出量を保つためには、SNSを有効利用しましょう。今やツイッターやフェイスブック、インスタグラム等は、集客・求人のツールとして欠かせないものです。導入していないお店は、すぐに始めましょう。