風俗店がスカウトマンを利用した際の違法性とは?

フーコム営業マンの業界日誌

ここ数年、公開された映画や漫画などで描かれ若者たちを中心に認知度の高まった「スカウトマン」。ここで登場する「スカウトマン」は、原宿や渋谷で容姿の良い女子高生などに声をかけ芸能人を発掘するような華やかな「スカウトマン」ではありません。歓楽街で片っ端から女性に声をかけ、水商売や風俗、アダルトビデオの夜の世界へ誘い込む者たちです。今回は、「スカウトマン」の違法性と風俗業界との関係性について紹介します。

「スカウトマン」と風俗店の関係

女性が新宿歌舞伎町を歩けば必ず「スカウトマン」に声を掛けられます。中には手を引っ張られたりしつこく付きまとわれたりされる危険な例も見られます。「スカウトマン」は、女性をキャバクラ店や風俗店、アダルトビデオ会社へ紹介することで紹介料を得ます。

紹介料は業種によって異なり、女性の容姿の良さなどによって上下します。「スカウトマン」が風俗嬢を風俗店へ紹介する場合、女性が稼いだ金額の15%と言われています。つまり紹介された風俗嬢が100万円を稼いだ場合、15万円が「スカウトマン」に支払われます。

この15万円は女性の取り分から引かれるものではなく、女性の稼ぎ分に応じて「スカウトマン」からお店に請求されるもの、つまりお店の取り分から支払わなければなりません。WEB広告などの求人方法と違い、すぐに結果の見える「スカウトマン」を好んでキャスト募集を依頼していたオーナーさんもいましたが、「スカウトマン」から一か月ごとに請求される金額に驚いてしまう事も多いようです。

スカウトマンの違法性とは

現在、スカウト行為は各区の条例によって禁止されています。また、風俗店が「スカウトマン」を雇ってキャストを集めた場合も「有害職業の斡旋」として、職業安定法に違反します。それでも内密に「スカウトマン」から女性の紹介を得るお店もあります。

その場合、お金の遣り取りを明示する領収書に「スカウトバック金」などとは記入できないため、経理上不透明なお金となってしまい脱税や経理上の不備に陥る恐れがあります。「スカウトマン」と反社会勢力との繋がりも懸念材料です。「スカウトマン」を雇うことは、間接的ながら反社会勢力と関係を持ってしまう事にもなりかねません。

それでも「スカウトマン」の利用が無くならないのは、優秀な「スカウトマン」と人気の高い風俗嬢が「代理人契約」のような形で繋がっていることがあり、紹介料を積めばすぐにでも在籍させることが可能となるからです。しかし、違法行為となるリスクを考えれば、得策ではありません。

まとめ

「スカウトマン」の違法性に加え多額な紹介料や反社会勢力との繋がりを考えれば、キャストの募集は「スカウトマン」を使うことなく、自分の持つ人脈やWEBの求人広告等を通じて地道に行うべきでしょう。また「スカウトマン」によっては、新店や軌道に乗る前のお店に対し、無謀な紹介料を要求してくる事例もあるようです。直接的な成果が見られる分、安易な気持ちで利用したくなる「スカウトマン」ですが、楽をせず正攻法でキャストを集めましょう。