なくならない風俗店の振替店に対するメディアと業界の対策とは?

風俗経営基礎知識

在籍していないあるいは在籍していても出勤がない、もしくは予約の取れない美人キャストのプロフィール画像をお店のHPに掲載し、指名されても全くの別人を派遣するいわゆる「振替店」は、風俗業界に古くから存在します。期待を裏切られた利用客のショックは大きく、当該店だけでなく風俗業界への風評被害も懸念されます。そのため、近年、風俗店の広告を担うポータルサイトからの締め出し等、業界全体で「振替店」の根絶へ向けて動き出しています。そもそも振替店はなぜなくならないのか? 振替店についてはこちらの記事を参照下さい

近年増加傾向にあるデリヘルの振替店。振替店はなぜ増えているのか?

振替店によるデメリットとは?

記事の中で述べたとおり「振替店」は通常のお店に比べ、人気キャストへの指名の取りこぼしが無く、不人気キャストの稼働時間も長くなるため、一見、効率よく運営が出来るように思えます。しかし「振替」の被害に遭った利用客が、その後のリピート利用に繋がることはありません。

また、派遣された女性キャストも利用客からクレームを受けるだけでなくプレイに入っても粗雑な扱いをされ、モチベーションも下がってしまいます。

つまり、利用客も在籍キャストも「振替店」には定着することがなく、引いては風俗業界からも足が遠のいてしまうかもしれません。ただでさえ若年層の「風俗離れ」が叫ばれている昨今、深刻な問題と言えるでしょう。

「振替店」に対する風俗業界の動き

「振替店」を根絶すべく、風俗業界全体では様々な対応がなされています。例えば、風俗店の集客を担う某広告サイト会社では、悪質な「振替店」に対し掲載停止のペナルティーを与えています。掲載停止となる具体的な条件:

・利用客からの「振替行為」についてのクレームが一定数を超える。

・在籍キャストのプロフィール画像が他店のHPやWEB上から盗用されている。

・チェンジ・キャンセル料が明記されていない。
※「振替店」から派遣される指名していない女性キャストに対し、利用客からの「チェンジ」や「キャンセル」が認められないことが多く、逆にキャンセルをしても利用料金の全額が要求されることもあります。そのため、掲載店全てに対しチャンジ・キャンセル料を明記することが求められるようになりました。

主なパターンがこちらとなります。また振替店特有の料金形態や、システムにもメスが入っています。振替店の場合キャストがユーザーの元へ到着後に、指名した写真の女性と違うため「チェンジ」や「キャンセル」を要求される場合が多々あります。その防止策として「チェンジ不可」や「キャンセルの場合はプレイ料金全額支払い」と提示されていることが多くあります。

HPに記載がなく、後付けで提示されることもあれば、記載があったとしても目立たない箇所に小さく記載されている場合がほとんどです。ユーザーとお店の間で、当然問題が多発するためチェンジ料金とキャンセル料金をきちんとサイト上に明記しなくてはいけないルールもできるようになりました。

またポータルサイトだけでなく、SNSなどでも振替店の情報は多数発信されています。個人が運営しているような体験ブログでも、振替店は叩かれています。このような体験ブログは「店名 評判」などのキーワード検索でもグーグルで上位表示されることが多い為、ユーザーは風俗店選びの際にその場の勢いで決めず、目的の店の評判を検索するといいでしょう。

まとめ

コロナ禍によって風俗業界全体の売り上げが減少している現在、「振替店」の与える風評被害はさらに手痛いものとなります。また、利用客にとっても、コロナ禍で厳しい懐具合の中で「振替店」に遭遇すれば、今まで以上のマイナスイメージを持つことでしょう。今後のためにも「振替店」のような悪質なお店が根絶され、利用客も在籍キャストも安心できる健全なお店が繁栄するような風俗業界を目指すべきでしょう