この数年の間に生まれた男性向けのサービスのジャンルに、「リフレ」と呼ばれるものがあります。「リフレ」とは、男性客が18歳~20歳前半の若い女性を伴い、散歩や食事などのデートのような体験をする、いわば「疑似恋愛」を楽しめるサービスです。性風俗ではないので性的サービスは提供されませんが、「派遣型リフレ」と呼ばれるものは「派遣された女性との直接交渉」によって、それに近いサービスが行われることもあるようです。では具体的に、デリヘルなどの「風俗」とは何が異なるのでしょうか。
派遣型リフレとは?
「リフレ」は本来、「メイド喫茶」や「アニメ」といった「オタク文化」の根付いた秋葉原や池袋の街中で派生したサービスで、受付店舗に来店した男性客が18歳~20歳前半の女性キャストをデートに連れ出す形式のものでした。
「オタク文化」の特性故に、より若年層の女性への需要が広まり、未成年や高校生が働き始め、サービス自体もオプションと称して性的サービスを行う店も現れ、あるいは女の子自身が男性客と触接交渉の上本番を行う、お店側もそれを黙認するようなグレーなお店も現れ始めました。
警察からの摘発や社会問題化されたのを受け、従来の純粋な「リフレ」は姿を消しました。その「リフレ」を受け継ぐ形で、デリヘルの営業と同様に所轄警察署へ「届出確認書」を提出し「派遣型風俗」として、現在の「派遣型リフレ」が開業されるようになりました。
「派遣型リフレ」は「派遣型風俗業」であるため、派遣女性が18歳以上であることおよび本番行為を行わないことを条件として、合法的に性的サービスを行うことができます。
「(手慣れた)風俗嬢ではない、素人(にしか見えない)女子と疑似恋愛して、(こっそり)性的サービスも受けられる」という男性心理を上手く突いた、魅力的な業態と言えるでしょう。
ただし、営業側が注意しなければならないのは、「派遣型リフレ」に来店する男性客は「未成年の女性と遊んでいる」という(間違った)罪悪感を持っている事が多く、「本番行為を行っても違法な事は変わらない」と考えがちである点です。
「風俗業」であっても「本番行為」が行われれば、即摘発されます。十分注意しましょう。
デリヘルと派遣リフレの違い
通常のデリヘルとの違いは、デリヘルでは「性的サービス」の提供が前提であるのに対し、派遣型リフレでは「性的サービス」があくまでオプションのサービスである点。
お店によっては、店頭で申し込むのではなく、あくまで派遣されたキャストとの直接交渉となる場合もあり、店側がマージンを取らない事もあるようです。「オプション」の交渉にお店が介在しない事によって、より「本番行為」がなされる危険性が高まりますので注意が必要でしょう。
また来店客の楽しみ方も異なるようです。デリヘルの来店客はあくまで「抜く」事が目的であるのに対し、派遣型リフレの来店客は、散歩やデート等の「過程」を楽しむ男性も多いようです。メンズエステや以前流行した出会い喫茶の利用客の感覚に近いかもしれません。
集客方法やキャストの募集方法についても、デリヘルではWEB広告が中心であるのに対し、派遣型リフレではお店やキャストが独自のアカウントを持ち、ツイッターやLINE等のSNSを利用した広告を行うことも特徴的です。
まとめ
派遣型リフレは広告宣伝費がデリヘルよりも少額なため、より小さなコストで開業が可能です。しかし、説明した通り、デリヘル以上に未成年の採用や本番行為の横行に注意が必要です。派遣型リフレの開業を目指すには、このようなメリット・デメリットを把握することが重要でしょう。