風営法改正により新規の風俗はデリヘルしか営業できなくなりました。その為、今は店舗型風俗の新規出店は基本的にはできません。ただし風営法改正前から営業してる店舗型風俗も様々な条件はありますが、営業権を譲渡してもらうことによって出店は可能です。ではどれくらいの金額で譲渡できるのか?また金額に見合う収益が出るのか?金額も非常に高い買い物になりますので、店舗型風俗の営業権譲渡には細心の注意が必要となります。今回は店舗型風俗についてご紹介しましょう。
店舗型風俗の相場について
つい先日も店舗型ヘルス売却の話が私の耳にも入りました。今回の内容は
初期費用5,000万円(保証金1,500万円込)
家賃100万円
部屋数5部屋
法人譲渡
金額だけ見ると非常に高い買い物に見えます。店舗型ヘルスの相場としてよく言われているのが
初期費用が1部屋1,000万円×部屋数
家賃は概ね5部屋程度でワンフロア100万円
そう考えるとこの物件は相場通りとなります。ただこれはあくまで景気が良かった数年前の頃の相場です。今の業界の景気で考えると少し割高な気もしますが、それでもまだ妥当の範囲だと言えます。
ただ注意しなくてはいけないのが、このような物件は間に仲介人が入ってる場合がほとんどです。確認事項や連絡事項に行き違いがないように注意が必要です。また法人の場合、滞納してる税金がないか?営業状態もトラブルのないように、税理士や行政書士などの専門家に確認してもらう必要があります。
店舗型風俗の場合の売上の見立ては?
店舗型風俗の場合はプレイとプレイの間を空けず、常にフル稼働させるのが理想です。プレイ後の掃除もテキパキこなし、極力無駄な時間を省きます。閉店の時間も24時までと決まってる為、1日の回転数の上限が決まってしまいます。仮に10時から24時の14時間の稼働時間があった場合で、平均プレイ時間が60分だと仮定します。プレイルームの掃除の時間も考えると最大で1部屋12回転と考えられます。つまり5部屋なら最高1日60本が上限となります。
これに平均のお店の粗利が5,000円と考えると1日の売上の上限が見えてきます。ただこれは最高に稼働した場合なので、7割稼働を目指しましょう。
MAX12回転の7割で8.4本の稼働数×5部屋=42本
42本×客単価5,000円=210,000円
210,000円×1カ月(30日)=6,300,000円
繁盛すれば1カ月で600万円以上の店落ち(粗利)になります。ただ店舗型の場合は家賃や光熱費が異常に高いのを視野に入れなければなりません。また、先ほども記載したように上限の本数が決まってる為、いかに料金を上げて客単価を上げれるかが勝負になるでしょう。
部屋数が決まってる店舗型はキャストの当欠が命取りになります
上記でも説明した通り部屋数が決まってる為、キャストに当欠をされてしまうと1部屋丸々空けてしまうことになります。5部屋ある場合は4部屋で営業してるのと同じになります。デリヘルの場合は当欠したとしても、さほど問題はありませんが店舗型風俗の場合は深刻な問題です。店舗型風俗のキャストには「部屋を間借りしてる個人事業主」という事を強く認識させる必要があります。その為当欠して部屋を空かせば当然ペナルティもあるし、指名客をたくさん持っていて部屋の稼働率の高いキャストを優先して出勤させる。その代わり「当店はたくさん稼げる」といった関係性が必要です。店舗型風俗の運営ではデリヘルのように「自由出勤、1日3時間でOK、罰金なし」ではなく、しっかり統制の取れたキャストの管理が必要となるでしょう。